題名…ボーダーライン
原題…Sicario
監督…ドゥニ・ヴィルヌーヴ
音楽…ヨハン・ヨハンソン
出演…ベネチオ・デル・トロ他
公開…2015年

感動したんですよ。
いやね、私、恐らくですけど、
映画、それなりの数、観てると思うんです。
そうすると、いろいろと耐性がついて鈍感になりますよね?
そんな私を、久し振りにド偉く感動させて下さいました作品を、
今回はご紹介したく思います。
原題はシカリオと読み、スペイン語で殺し屋という意味でございます。

※あらすじ
私、麻薬カルテルを追うFBIの女性捜査官。
今日も何とか死なずに済んだと思ってたら、
お偉いさん達から呼び出し受けて、
超重要ミッションに抜擢されちゃった。
せっかくだからとOKしてみたら、
事前に聞いてた話と全然違くてマジ困惑。
しかも誰も何にも教えてくれなくてマジ泣き。
っていうか、その人だれ?あんたもだれ?
え、ちょ、銃?やっべ、死ぬ、死ぬって。
…私、一体、何に巻き込まれてんの?

で、本題。
どこに感動したのかと申しますと、
そりゃあもう音楽です!
あ、いや、その他の要素も十分良かった!
撮影も照明も脚本も音響も演技も!
とにかく全部良かったんです!が!
抜きん出て音楽が良かったんですよ!
こんなに登場人物の心理に肉薄できた例が、
今まで他に在ったろうかって!
特にBeastって曲が、もう、筆舌に尽くし難い!
筆舌に尽くせないから、実際に聞いて下さい!
ブンブンハローユーチューブ!

どうっすか、皆さん。
恐らくチェロのスライドダウンであろうメインフレーズが
聴く者を暗闇へとズブリズブリと引きずり込んで行く…。
重厚かつ単純にして押し寄せる緊迫感の波、波、波。
一度聴いたら忘れられない、
まるで呪いのような曲でしょ。

当曲は敵の懐に潜入するシーンで大々的に使用され、
主人公の抱える全て、
例えば、無知の自覚が生む不安、
チームメイトへの不信感、
姿の見えない敵に対する恐怖などを、
観衆にこれでもかと強引に理解させ、
そして同調を強要します。

当曲は予告編でも大活躍。
メインテーマ扱いなんですかね。

※予告編の最後に「その善悪に〜」
って言ってますけど、そういう要素は薄いです。
タイトルからのこじつけだな、こりゃ。

本編は予告から推察できる通りの内容です。
「何のために私は呼ばれたの?」
と苦悩し続ける主人公。
来るべき時まで、
チームメイトも映画そのものも、
何も教えてくれません。
自分を差し置いて全てが決まり、
気付けば自分の命が狙われている。

主人公の困惑の表情を見続けるうち、
この曲が、あなたの恐怖そのものとなり、
ゆっくりとゆっくりと近付いてきます。
例え、スクリーンから流れていなくても。

いやぁ、素晴らしい作品でした。
そんで、やはりというか何というか、
続編制作も決まってるらしいっす。
監督は替わるらしいけど…
音楽は?替えたら殺すよ?


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