題名…ゼアウィルビーブラッド
原題…There Will Be Blood
監督…ポール・トーマス・アンダーソン
音楽…ジョニー・グリーンウッド
出演…ダニエル・デイ=ルイス他
公開…2007年

今回は、何から何まで重厚が故、
初観賞後はハイパーグッタリ…になること必至の作品、
ゼアウィルビーブラッドを取り上げましょ。

※あらすじ
石油を探して堀り堀りするのが専門の主人公。
ある時、知らん若い男が来て言いました。
「俺の実家ら辺、絶対に石油あっから。」
へーそうかいってことで、採掘を始めてみるが、
いろいろとトラブルが絶えなくてマジぐったりなんですけど。
しかも地元に根付く教会の神父が変な奴で…死ね!

嫉妬、欺瞞、憤怒、偽善などなど、
人間の汚い部分は一通り入ってる作品です。
むしろ、そここそが見所です。
そんで題材が題材ですから、エンタメ感はほぼゼロです。
そんで、女っ気もほぼゼロなので、どうにもムサいなぁと感じたら、
時々停止ボタンを押し、グラビアを眺めつつ小休止するといいかも。
2時間半超えの作品ですしね。

音楽面ではとにもかくにも変な曲が多くて凄く面白い。
早速ひとつ貼ってみます。

絶望と希望を行ったり来たりって感じしませんか?

では、もう一曲いってみよう。

映画開始と同時に掛かる曲なんですよ、コレ。
不協和音じゃねぇか!ああん!?
「特殊な映画が始まるから、みんな逃げて〜!」
っていう警告のサイレンにすら聴こえてきます。

そんで、極めつけがこちら。

…そう、この作品は音楽が“正解を教えてくれない”んです。
普通、映画音楽っていうのは、視聴者は今、どう思っているのが正しいのかを
教えてくれる便利ツールのはず。
「はい!今、感動して!」「はい!今、盛り上がってるところ!」って感じに。
しかし、この映画の音楽は、我々を煙に巻き続けます。
栄光に向かっているのか?もしや破滅に向かっているのでは?
そして最後には、そのどちらでもあったのだという答えが明示されます。
観ろ。

主な音楽担当はレディオヘッドのジョニーグリーンウッドさんですが、
レディへ感は一切ありませんし、あっても困りますね、内容的に。
この作品で芸術貢献賞を取りました。
そりゃあ、取るだろうよ。


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