題名…グッドナイト&グッドラック
原題…Good Night, and Good Luck.
監督…ジョージ・クルーニー
音楽…ダイアン・リーヴス
出演…デヴィッド・ストラザーン他
公開…2005年

今回は割とクソ真面目にお送り致します。
麺バリ固でお願い致します。

※あらすじ
1950年代、冷戦下のアメリカは自由の国ではなかった。
共産主義者だと疑われただけで失職という赤狩りの横行。
そんな中、ジャーナリズムを武器に再び自国へ
思想の自由を呼び戻そうと立ち上がったテレビ番組制作者達がいた。

これ、ノンフィクション作品です。
当時の報道映像もふんだんに組み込まれ、
その“演技ではない”要素が作品に緊張感を滾らせます。
本物の感情と同等の演技を強いられた役者さんたちは、
どんなにか苦労したろう…。
頭が上がりませんよ、わたしゃ。

この映画の聴きどころはふたつ。
一つ目は上記動画の通り、主人公である実在のニュースキャスター
エドワードマローの美麗な刃の如き語り口です。
放送本番シーンの切り出しを貼っておきます。
英語が分からなくても気にせんで、とにかく一回再生してみて。

これは当然ボーカルでもラップでもありませんが、
音楽的に優れていると感じることを禁じ得ない要素が、多分に含まれています。
テンポが一定であり、その上で強弱や休符が存在し、
ひとつの曲として“聞く”ではなく“聴く”ことができてしまう。
そんな語り口だとは思いませんか?

実際の彼もこんな感じ。

これはもう憑依しているとしか思えません。
スタッフに口寄せができる恐山の巫女でもいたんでしょう。

そしてもう一つの聴きどころは、幕間に流れるボーカルジャズです。
局内で収録をしている歌手という設定で、
大御所ダイアンリーヴスがちょくちょく出演。
もちろん歌唱も本人によるものでして、
当作のサントラでグラミー賞を獲得しています。
本編からの切り出しが見当たらなかったので、
サントラを貼っておきますね。

ベースを筆頭に、バック演奏も渋カッコいいねぇ…。
お、お、お酒、ください!

ヤバいもんがじわじわと迫ってきているような今の日本。
いずれ我々にも、抑圧される時代が来るのかも知れません。
そうなる前に、作品全てにおいて良質なリズムが宿る本作で、
自由とは一体なんなのかを掴んでおくのは、
決して悪いことではないでしょう。

 

中村修人 : Nakamura Syuto


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